なつかしの昭和おもひで歌謡曲

高校生は楡の木陰で弾み、中学生は先生に淡い思いを抱いた頃。そんな青春は長い坂を登るようで、たどりつける先はわからない・・・・なつかしい時代の歌を個人的体験に重ね合わせ、勝手(独断)に語ってます。

[ 2017-08 ]

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背のびして見る海峡を

銀座のクラブ「姫」のオーナーだった山口洋子は、直木賞作家でもある。
しかし、なんといっても有名なのは作詞家としてでしょう。
五木ひろし中条きよしを世に出した印象が強力だ。『よこはまたそがれ』、『うそ』、それに加えるなら野村真樹(現・野村将希)の『一度だけなら』等々、若手の演歌男性歌手のデビューを見事に成功させた。

男性に女心を歌わせる作品は古くからあるが山口洋子の場合、基本コンセプトに「ホスト化」というかヒモっぽい男が登場するわけで、明らかに夜の酒場の女たちをターゲットにしていた節がある。もちろん自身がその筋の人だから、経験に裏打ちされたリアリティなのでしょう。

背のびして見る海峡を
背のびして見る海峡を山口 洋子

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stars演歌が聴きたくなる作品

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↑そんな古い作品じゃないのに、ほとんど書店で見かけません。古本なり図書館で探してね。

そんな彼女が書いた本書は、中短編三作で成った小説集である。
いずれも自身の体験した回想記的なもので、いわば「実録小説」といったもの。なかでも表題作『背のびして見る海峡を』が秀逸!まずもって、タイトルが素晴らしい。素晴らしすぎる!

ある年代の方ならすぐにピンとくるでしょう。そう、森 進一が歌ったヒット曲でお馴染み。そして、改めてこのフレーズの強烈さに気づかされる。(彼女は何の関与もしてない歌だが、歌詞の冒頭をタイトルに持ってきたのは大正解!)

山口洋子はこの歌について「古めかしい」と書いているが反面、曲全体としての凄みに実作者としての悔しさもにじませている。この歌詞は雑誌「平凡」の募集したもので、補作をなかにし礼が担っている。そして、作曲が猪俣公章である。

その猪俣公章を描いたのがこの作品になる。彼の「情けなさぶり」をこれでもか、というほど書いている。彼との親交がここまで内実に迫れたわけで、もっともその交際ぶりは迷惑以外の何物でもなかったと語る。
だから、これは「腐れ縁」で繋がれたとしか言いようのないものだ。
でも、そんな繋がりこそが、実は一番強力であることを教えてくれる。

追伸~冬美こころの猪俣メロディー
追伸~冬美こころの猪俣メロディー山口洋子 坂本冬美

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stars少し残念な、編曲・・・

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↑猪俣の秘蔵っ子も、いまや大御所感漂う。

作詞家として猪俣公章と組んでいてもまったく「引き」がなく、むしろマイナス面ばかりだったという。
後に『千曲川』の大ヒットを生むが、それとて山口洋子のために書かれたスコアではなかった。元は星野哲郎の作詞で『笛吹川』という作品のための歌詞で、川中みゆきが歌う予定だったらしい。強引に山口洋子が欲して譲り受けた。(奪った)

本作品には、猪俣公章の良さは一つもでてない。むしろ貶める内容ばかりで、いかに「ダメ人間」だったかが書かれている。迷惑ばかりをかけられた山口洋子の筆は容赦ない。だが、それゆえ逆説的に猪俣公章のチャーミングさが表されている。そして何よりも、ここには「愛」がある。

それも出来の悪い弟や息子にかける肉親の愛情だ。
そして猪俣公章も「甘え」の感情を持っていた様子が伺える。つまりこの小説は猪俣公章の内実を書き綴りながら、賢姉愚弟や母子の物語としても読める。
彼との特殊な関係があればこそ出来上がった実に稀有な作品。
こういう小説、もっと読みたいけどなかなかないだろうな・・・。

特筆すべきは、山口洋子の視点と筆力の見事さであろう。彼女の人間観察力の鋭さは、作家になる以前からすでに充分「夜の世界」で磨かれていた。
そこに読みやすい文章力が備わったのだから、これはもう作家になるべくしてなったとしかいいようがない。いや、おそれいりました。

PS:
本作品には、猪俣門下生の森 進一日吉ミミ、坂本冬美、マルシアも登場する。さほど多くは描かれていないが、「坂本は溺愛していたが、マルシアはそうでもなかった」といったエピソードが面白い。
ただし山口は、坂本について当時も今も声質にピンとこない書いている。
(男性歌手の特質はわかっても同性だと鈍る?)


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↑かなりの寵愛をうけたのでしょうか(笑)。

★山口洋子(ウィキ)



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コメント

『港町ブルース』

♪背のびして見る海峡を~、はすぐピンとくるけどタイトルは忘れがち・・・。
印象にのこる歌詞でした。

http://www.youtube.com/watch?v=qzioiTIvP-8
day 2011-02-2807:43
name メロオ
trip -
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